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子供が歯医者を怖がる理由と克服法(歯科医師が教える通院のコツ)|いわむら歯科|瑞穂区中山町の歯医者

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子供が歯医者を怖がる理由と克服法(歯科医師が教える通院のコツ)

こんにちは、名古屋市瑞穂区の桜山駅から徒歩6分にあります、いわむら歯科院長の岩村です。

「歯医者に行くよ」と伝えた瞬間に泣き出してしまう、診療チェアに座るだけで固まってしまう——多くの保護者の方が、お子さんの「歯医者嫌い」に悩んだ経験をお持ちではないでしょうか。

子供が歯医者を怖がるのは、決して珍しいことではなく、ごく自然な反応です。大切なのは、なぜ怖がるのかを理解したうえで、その子に合った関わり方をしていくことです。本記事では、子供が歯医者を怖がる理由と、家庭・歯科医院それぞれでできる克服法について詳しく解説します。

子供が歯医者を怖がる理由

見慣れない環境そのものが不安の対象になる

大人にとっては当たり前の歯科医院の空間も、子供にとっては未知の場所です。白い診療着を着たスタッフ、見慣れない機械、独特の匂いなど、初めて訪れる場所での刺激はすべて不安の材料になり得ます。子供の「恐れ」の対象は年齢によって変化するといわれており、乳幼児期は見慣れない人や場面、大きな音といった物理的・聴覚的な刺激そのものが恐怖の対象になりやすいとされています。

音や光への過敏さ

歯を削る「キーン」という機械音や、治療用の眩しいライトは、大人が感じる以上に子供にとって強い刺激となります。聴覚や視覚が敏感な子供ほど、こうした刺激に対して強く反応してしまう傾向があります。

「歯医者=痛い」という記憶

過去に治療で少し痛い思いをしただけでも、子供は「歯医者=痛いところ」と記憶しやすい性質を持っています。一度そのようなイメージが定着すると、次回以降の通院に対する抵抗感が強くなってしまいます。

保護者の言動や態度の影響

「歯を磨かないと歯医者さんに連れていくよ」というように、歯医者を“しつけの脅し文句”として使ってしまうケースは少なくありません。しかしこれは、子供が歯医者を怖い場所として認識する大きな原因になります。また、診療中に保護者が不安そうな表情をしていると、その緊張は子供にも伝わりやすいとされています。子供は治療中、保護者の表情をよく観察しているものです。

口を開け続けること自体の負担

普段、人に口の中を触られる機会はほとんどありません。加えて、筋力が発達段階にある子供にとっては、長時間口を開け続けること自体が身体的な負担になる場合もあります。

家庭でできる克服法

歯医者を脅し文句に使わない

「悪いことをしたら歯医者さんに連れていく」といった伝え方は避け、歯医者は虫歯を防ぐために助けてくれる場所であることを、日頃から前向きに伝えるようにしましょう。

通院前に正直に伝える

「今日は遊びに行こう」と誘って実際は歯医者に連れて行く、といった対応は、子供にとって“裏切られた”という気持ちにつながりやすく、かえって歯医者嫌いを助長してしまいます。事前に「今日は歯医者さんに行くよ」「今日はこんなことをするよ」と、正直に、そして子供の理解度に合わせて伝えることが大切です。

「絶対痛くない」と断言しない

不安を和らげたい気持ちから「絶対に痛くないよ」と伝えたくなりますが、万が一痛みを感じた場合に子供からの信頼を損なう可能性があります。「少しチクッとするかもしれないけど、先生がゆっくりやってくれるよ」など、正直かつ安心感を与える伝え方を心がけましょう。

歯医者ごっこや絵本で予習する

自宅で「歯医者さんごっこ」をして、椅子に座る・口を開けるといった流れを疑似体験しておくと、当日の抵抗感を減らすことができます。歯医者を題材にした絵本や動画を活用するのもおすすめです。

できたことをたくさん褒める

治療や検診が終わった後は、結果の良し悪しにかかわらず、頑張ったこと自体をしっかり褒めてあげましょう。「できた」という成功体験の積み重ねが、次回への前向きな気持ちにつながります。

歯科医院側の工夫

Tell-Show-Do法(TSD法)

小児歯科でよく用いられる代表的な手法が「Tell-Show-Do法」です。これは「言葉で説明する(Tell)」「実際に器具を見せる(Show)」「やってみる(Do)」という3ステップで治療を進める方法で、子供が「何をされるのか」を理解したうえで治療を受けられるようにする工夫です。未知への恐怖を和らげる効果が期待できるとされています。

段階的な慣らし診療

最初から治療に入るのではなく、まずは診療チェアに座るだけ、口を開けてみるだけ、歯の数を数えるだけといった、負担の少ない内容から始める「慣らし診療」を行う歯科医院も増えています。小さな成功体験を重ねることで、「歯医者は怖くない場所」という認識を少しずつ育てていくことができます。

予防中心の通院でスタートする

虫歯ができてから初めて歯医者に行くと、治療に伴う痛みの記憶が「歯医者=怖い場所」というイメージを強めてしまいます。乳歯が生え始めた頃から、フッ素塗布や定期検診など痛みを伴わない処置で通院を始めておくことで、恐怖心を抱く前に歯医者に慣れることができます。

子供に配慮した治療環境

待合室に絵本やおもちゃを置く、診療室をカラフルに装飾する、子供の目線に立った声かけをするなど、小児歯科では緊張を和らげるためのさまざまな環境づくりが行われています。また、痛みを抑える表面麻酔や極細針、必要に応じた笑気麻酔の使用など、治療技術の面でも子供への配慮が進んでいます。

無理に押さえつけない対応

泣いてしまったり、体を動かしてしまったりする子供に対して、緊急時を除き無理に押さえつけて治療を行わない方針を取る歯科医院も増えています。子供のペースに合わせて段階的に進めることが、長期的な信頼関係の構築につながります。

まとめ

子供が歯医者を怖がるのは、未知の環境や過去の経験、保護者の言動などが複合的に影響した、自然な反応です。大切なのは、恐怖心を無理に取り除こうとするのではなく、家庭と歯科医院が協力しながら、その子のペースで少しずつ「歯医者は怖くない場所」という経験を積み重ねていくことです。

当院では、お子さんが安心して通院できるよう、Tell-Show-Do法や段階的な慣らし診療を取り入れながら、一人ひとりのペースに合わせた診療を心がけております。「うちの子が歯医者を怖がって困っている」という保護者の方は、まずはお気軽にご相談ください。

 

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