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歯科医院の「空気」は大丈夫? いわむら歯科がエアロシステムを 院内3か所に導入した理由|いわむら歯科|瑞穂区中山町の歯医者

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歯科医院の「空気」は大丈夫? いわむら歯科がエアロシステムを 院内3か所に導入した理由

こんにちは、名古屋市瑞穂区の桜山駅から徒歩6分にあります、いわむら歯科院長の岩村です。

「歯医者さんって、薬の匂いがするし、なんとなく空気が気になる……」そう感じたことはありませんか?歯科治療では、ドリルや超音波スケーラーを使用する際に目に見えない微細な飛沫(エアロゾル)が発生します。これには唾液・血液由来の細菌・ウイルスが含まれる可能性があり、院内の空気環境は患者さんとスタッフ双方にとって重要な問題です。いわむら歯科では、この課題に正面から向き合うため、医療用空気清浄装置「エアロシステム」を院内3か所に設置しています。今回はその理由と、エアロシステムの仕組みをくわしくご説明します。

💨 歯科治療中の「空気」が気になる方へ

歯科医院に入ると感じる独特の匂い——薬剤の匂いや、歯を削るときの焦げたような匂い。「この空気、大丈夫かな」と感じる方は少なくないと思います。実はこの「感覚」は、医学的な観点からも正しい問題意識です。

歯科治療では、高速回転するドリル(エアタービン)や超音波スケーラー(歯石除去器具)、エアシリンジ(風を当てる器具)などを使用する際に、患者さんの口腔内の液体が微細な霧状に飛散します。これを「エアロゾル」と呼び、空気中に長時間浮遊する性質があります。

東北大学の研究グループは、歯科用エアタービン使用時に発生する飛沫・エアロゾルのリアルタイム可視化に成功しました。その研究では、口腔内バキュームと口腔外バキュームを併用することで飛沫・エアロゾルが大幅に抑制されることが明らかにされており、空気環境への対策が科学的にも重要であることが示されています。

🔬 歯科治療でエアロゾルが発生するメカニズム

歯科治療中に発生するエアロゾルには、患者さんの唾液・血液・歯垢などが含まれており、これらには細菌やウイルスが存在することがあります。特に以下の治療処置でエアロゾルが多く発生します。

  • エアタービン(高速ドリル)による歯の切削:毎分数十万回転するドリルが注水しながら歯を削るため、大量のエアロゾルが発生する。歯科治療の中で最もエアロゾルが多い処置のひとつ
  • 超音波スケーラーによる歯石除去:超音波振動と水流を組み合わせて歯石を砕くため、細かい飛沫が広範囲に飛散する
  • エアシリンジ(エアブロー):乾燥のために空気を吹き付ける処置。口腔内の内容物が飛散しやすい
  • 研磨・クリーニング:歯の表面を磨く際にも唾液・研磨剤が霧状になる

これらのエアロゾルは、タービンや超音波スケーラーが発生させる微細な水滴が半径数メートルに拡散することが複数の研究で可視化されています。エアロゾルは直径5μm以下の微細な粒子であるため、空気中に長時間(最長数時間)漂い続けることがあります。

💡患者さんに知っていただきたいこと:口腔内バキューム(お口の中のつばを吸い取る管)は唾液の除去が主な役割です。空気中を浮遊するエアロゾルへの対策には、これとは別に室内の空気そのものをクリーンに保つ仕組みが必要です。それがエアロシステムを導入した理由のひとつです。

📊 浮遊粒子のサイズと除去の難しさ

空気中の浮遊粒子を除去する難しさは、その粒子の「小ささ」にあります。粒子が小さいほど、フィルターをすり抜けやすく、空気中に長く漂い、肺の奥まで届きやすくなります。

市販の置き型タイプ空気清浄機の約7〜10倍の空気清浄能力を持つエアロシステム35Mは、空気中のウイルスに対応できる0.01μmの微細な粒子まで吸い上げ浄化することが可能です。コロナウイルス(約0.1μm)よりもさらに小さい粒子に対応できるレベルの浄化能力です。

🏥 エアロシステムとは?家庭用との違い

エアロシステム(35M)は、医療施設・歯科医院向けに開発された業務用の大型空気清浄装置です。天井に設置するタイプで、毎分35m³の空気清浄能力を持ち、市販の置き型空気清浄機の7〜10倍の空気清浄能力があります。


天井設置型のメリット

歯の切削飛沫・浮遊塵・細菌などを「強力に吸い取る」だけでなく、天井に設置するため場所を取らず、子供さんが触る心配もなく安全です。床置き型と異なり、室内全体の空気を上から効率よく循環させることができ、空気の「よどみ」が生じにくくなります。

📍 院内3か所に設置した理由

いわむら歯科では、待合室・メインテナンススペース・特診室の3か所すべてにエアロシステムを設置しています。なぜ1台ではなく3台なのか——それぞれのスペースで異なるリスクと目的があるからです。

エアロシステムは2024年4月の開院当初から導入しています。「まず開業してから様子を見て追加しよう」ではなく、最初から患者さんに安心していただける環境を整えることが大切だと考えたからです。「1台だけ設置して終わり」ではなく、患者さんが院内に入ってから帰るまでのすべての空間をカバーしたかったというのが正直な気持ちです。待合室で感染して帰るようでは意味がありませんし、治療室だけきれいでも不十分です。院内のすべてのスペースで空気の質を担保することが、本当の意味での感染管理だと考えています。

⚙️ エアロシステムの3段階浄化のしくみ

エアロシステムは単純なフィルターではなく、複数の方式を組み合わせた多段階の浄化システムです。

電気集塵方式の特徴

電気集塵方式は非常に細かい物を大量に取れるという特性があり、パワーのある業務用空気清浄装置にメンテナンスを加えたエアロシステムはクリーンな空気環境を継続的に提供できます。HEPAフィルター方式と異なり、フィルターの目詰まりによる性能低下が起きにくく、高い清浄能力を長期間維持できることが特徴です。

2段階消臭で薬剤臭も軽減

以前は空気がよどみ、窓を開けたりしていたが、エアロシステム導入後はその必要がなくなり歯科医院特有の薬剤臭も気にならなくなったという導入医院の声もあります。歯科特有の薬品の匂い・切削時の焦げた匂いも、オゾン分解と活性炭吸着の2段階で効果的に除去します。

定期メンテナンスで能力を維持

空気清浄機の能力を維持継続するために最も重要なメンテナンスを、2ヵ月毎の定期メンテナンスで実施します。集塵部品交換・機械本体清掃・点検を行うことで、機械の能力を常に高く保つことができます。いわむら歯科でも定期メンテナンスを欠かさず行い、常に最高の清浄性能を維持しています。

🛡️ 空気対策だけではない、いわむら歯科の感染管理

エアロシステムによる空気清浄は、いわむら歯科の感染管理の一部です。空気だけでなく、器具・環境すべての清潔さを維持するために以下の取り組みを行っています。

  • 高圧蒸気滅菌(オートクレーブ):患者さんごとに使用した器具をすべて滅菌。タービン・ハンドピース類も患者さんごとに交換・滅菌処理
  • ディスポーザブル(使い捨て)製品の活用:グローブ・マスク・エプロン・コップ類は患者さんごとに使い捨て
  • ユニット・チェアの拭き取り消毒:患者さんが替わるたびに診療チェア・ライト・周辺機器を消毒液で拭き取り
  • 院内CTによる非接触診断:院内設置のCTで精密診断が可能。他院への移動・待機リスクを減らす
  • 換気の徹底:定期的な換気を実施。エアロシステムと換気を組み合わせて空気の質を管理

👃 口臭外来をお受けの方へ——エアロシステムと口臭測定の関係

いわむら歯科では口臭治療に力を入れており、口臭測定器(オーラルクロマ)を用いた専門的な口臭検査を行っています。エアロシステムは院内の空気環境を高水準に保つ装置ですが、口臭測定を行う際には注意が必要な点があります。

エアロシステムが口臭測定に影響を及ぼす可能性

エアロシステムは微量のオゾン(0.03ppm以下)を発生させて除菌・脱臭を行っています。このオゾンは人体への影響はない濃度ですが、口臭の主要原因物質である揮発性硫黄化合物(VSC)と化学的に反応する性質を持っています。硫化水素・メチルメルカプタン・ジメチルサルファイドなどのVSCはオゾンによって酸化・分解される可能性があり、口臭測定値に影響を与えることが考えられます。

また、エアロシステムの強力な吸引・循環機能によって室内の空気が常に入れ替わるため、呼気サンプルの採取環境として測定値がわずかに変動する可能性も否定できません。

💡口臭外来をご受診の方は、測定の精度を確保するために以下の点にご協力をお願いしています。測定は専用の空間・条件を整えた状態で行い、エアロシステムの影響を考慮した測定プロトコルを採用しています。ご不明な点があれば、予約時またはご来院時にスタッフまでお気軽にお申し付けください。
空気の清浄と口臭の正確な測定——一見相反するように見えるこの二つを両立させるために、当院では測定環境の管理にも細心の注意を払っています。安心できる環境と、正確な診断。そのどちらも妥協せずにご提供することが、いわむら歯科の口臭外来のこだわりです。

❓ よくある質問

Q:エアロシステムの音は大きくないですか?
A:「音が静か」という点でも優れているという導入院の声もあります。天井設置型のため機械音が直接耳に届きにくく、診療中の会話や説明の妨げになりません。待合室でも不快な騒音にはなりません。

Q:オゾンは体に害がないですか?
A:エアロシステムで発生するオゾンは0.03ppm以下に制御されており、国の定める基準(0.05ppm以下)の範囲内です。この濃度は日常的に屋外で浴びるレベルに相当しており、人体への影響はないとされています。安心してご来院ください。

Q:家庭用の空気清浄機との違いは何ですか?
A:最大の違いは清浄能力と対応粒子サイズです。家庭用は概ね0.3μm以上の粒子が対象ですが、エアロシステムは0.01μmまで対応します。ウイルス(約0.1μm)より小さい粒子まで除去できる能力は、家庭用では実現が難しいレベルです。また、清浄能力そのものも7〜10倍のパワーがあります。

Q:なぜ3台設置したのですか?1台では足りないのですか?
A:各スペースの用途・広さ・エアロゾル発生リスクが異なるため、それぞれに適切な清浄能力を確保するために3台設置しています。1台をまとめて稼働させるよりも、各エリアに独立して設置した方が空気の循環効率が高く、清浄効果が安定します。患者さんが院内に滞在するすべての場所で、同じ水準の空気質を保つことが目標です。

📝 まとめ

  • 歯科治療中はエアタービン・超音波スケーラーなどによりエアロゾルが発生する。これは複数の研究で可視化されている
  • エアロゾルには細菌・ウイルスが含まれる可能性があり、空気中に長時間漂う
  • エアロシステムは家庭用の7〜10倍の清浄能力を持つ医療用装置。0.01μmの微粒子まで除去できる
  • 天井設置型のため場所を取らず、室内全体の空気を効率よく循環・清浄できる
  • いわむら歯科では待合室・メインテナンススペース・特診室の3か所に設置し、院内すべての空間をカバー
  • 電気集塵+オゾン除菌+2段階脱臭の多層浄化で、ウイルス・細菌・薬剤臭を同時に対処
  • 定期メンテナンスで常に高い性能を維持している
  • 2024年4月の開院当初から導入。「最初から安心できる環境を」という院長の方針のもと、開業日から全3台を稼働させている
  • 口臭外来では、エアロシステムのオゾンがVSC測定値に影響する可能性を考慮した測定プロトコルを採用している
「歯医者の空気は大丈夫か」——この素朴な疑問に、設備で答えるのがいわむら歯科の方針です。目に見えない空気の質にこだわることが、患者さんとスタッフ双方の安心につながると信じています。


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