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掌蹠膿疱症と歯科との関係について|いわむら歯科|瑞穂区中山町の歯医者

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掌蹠膿疱症と歯科との関係について

こんにちは、名古屋市瑞穂区の桜山駅から徒歩6分にあります、いわむら歯科院長の岩村です。

 

手のひらや足の裏に小さな水ぶくれや膿を伴う発疹が繰り返し現れる「掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)」という病気をご存じでしょうか。

皮膚科で治療を受けていても、なかなか改善しないケースもあり、長年悩まれている方も少なくありません。実はこの病気には、歯科領域の問題が関係している場合があることが知られています。

そのため、皮膚科の医師から

「歯科で一度診てもらってください」

と言われることもあります。

今回は、掌蹠膿疱症とはどのような病気なのか、そして歯科との関係について詳しく解説していきます。


掌蹠膿疱症とはどんな病気?

掌蹠膿疱症とは、主に手のひら(掌)や足の裏(蹠)に膿疱(膿を含んだ小さな水ぶくれ)が繰り返しできる皮膚の病気です。

特徴的な症状としては次のようなものがあります。

・手のひらや足の裏に小さな水ぶくれができる
・水ぶくれが膿をもつようになる
・皮膚が赤くなる
・皮がむける
・かゆみや痛みがある

症状は良くなったり悪くなったりを繰り返し、慢性的に続くことが多い病気です。

発症する年齢はさまざまですが、特に30〜50代の女性に多いとされています。


掌蹠膿疱症の原因

掌蹠膿疱症の原因は完全には解明されていませんが、いくつかの要因が関係していると考えられています。

主なものとして

・喫煙
・慢性的な感染症
・金属アレルギー
・免疫異常
・ストレス

などがあります。

この中で歯科と深く関係するのが

慢性的な感染症

です。

特に

・歯の根の病気
・歯周病
・扁桃炎

などが関係する場合があります。

このような体のどこかにある慢性的な炎症を

病巣感染(びょうそうかんせん)

と呼びます。


病巣感染とは?

病巣感染とは、体のどこかにある慢性的な感染や炎症が原因となって、離れた場所に症状が現れる現象です。

つまり、口の中の病気が原因となって、体の別の場所に症状が出ることがあるということです。

歯科で関係することがある病巣感染の例としては

・掌蹠膿疱症
・関節炎
・腎炎
・皮膚炎

などが知られています。

そのため、原因不明の皮膚疾患がある場合、歯科のチェックが必要になることがあります。


歯科が関係する掌蹠膿疱症

掌蹠膿疱症の患者さんの中には、歯科治療によって症状が改善するケースが報告されています。

すべてのケースに当てはまるわけではありませんが、次のような歯科疾患が関係することがあります。


根尖病変(歯の根の感染)

歯の神経が死んでしまうと、歯の根の先に細菌感染が起こることがあります。

これを

根尖病変(こんせんびょうへん)

と呼びます。

多くの場合、自覚症状がほとんどありません。

しかし、レントゲンで確認すると歯の根の先に炎症が見つかることがあります。

このような慢性的な感染があると、体の免疫反応が影響を受け、掌蹠膿疱症の症状に関係する可能性があります。

治療としては

・根管治療(歯の根の治療)
・抜歯

などが必要になることがあります。


歯周病

歯周病は、歯ぐきや歯を支える骨が炎症を起こす病気です。

日本では成人の多くが歯周病にかかっていると言われています。

歯周病の特徴は

・慢性的な炎症
・細菌の増殖
・出血や膿

などです。

この慢性的な炎症が、免疫反応を通じて掌蹠膿疱症に影響する可能性があると考えられています。

歯周病治療によって皮膚症状が改善したという報告もあります。


親知らずの炎症

親知らずの周囲に炎症が起きる

智歯周囲炎

も、慢性的な感染源になることがあります。

特に

・半分埋まっている親知らず
・歯ぐきが腫れやすい親知らず

などは細菌が溜まりやすく、炎症が続きやすい状態になります。

このような場合、親知らずの抜歯によって症状が改善するケースもあります。


歯科金属アレルギー

掌蹠膿疱症では、金属アレルギーが関係するケースもあります。

歯科治療では、次のような金属が使用されることがあります。

・銀歯
・詰め物
・被せ物
・ブリッジ

これらの金属が体内で微量に溶け出し、アレルギー反応を起こすことがあります。

その結果として、皮膚症状が現れる可能性があります。

皮膚科でパッチテストを行い、金属アレルギーが確認された場合は、歯科金属を

・セラミック
・ジルコニア
・レジン

などの材料に変更することがあります。


歯科で行う検査

掌蹠膿疱症の原因として歯科が疑われる場合、歯科医院では次のような検査を行います。

・口腔内診査
・レントゲン検査
・歯周病検査
・親知らずの確認
・詰め物や被せ物のチェック

見た目では問題がなくても、レントゲンで初めて見つかる炎症もあります。

そのため、しっかりとした検査が重要です。


歯科治療で症状が改善する可能性

掌蹠膿疱症は原因が複数あるため、歯科治療だけで必ず治るわけではありません。

しかし

・感染源の除去
・炎症の改善
・金属アレルギー対策

などによって、皮膚症状が軽減するケースが報告されています。

特に、長期間治療しても改善しない場合には、歯科的な原因を確認することが重要です。


皮膚科と歯科の連携

掌蹠膿疱症の治療では、皮膚科と歯科が連携することがあります。

皮膚科では

・塗り薬
・内服薬
・光線療法

などを行います。

一方、歯科では

・感染源の治療
・歯周病治療
・金属除去

などを行います。

このように全身的な視点で治療を行うことが大切です。


喫煙と掌蹠膿疱症

掌蹠膿疱症では、喫煙との関連も強く指摘されています。

喫煙は

・免疫機能の低下
・炎症の悪化
・皮膚症状の悪化

などに関係します。

また、喫煙は

・歯周病
・口腔感染

のリスクも高めます。

そのため、掌蹠膿疱症の治療では禁煙が重要なポイントになることがあります。


お口の健康は全身の健康につながる

近年、歯科と全身の病気の関係が注目されています。

例えば

・糖尿病
・心臓病
・誤嚥性肺炎
・関節リウマチ

などと口腔環境の関係が研究されています。

掌蹠膿疱症も、その一つとして考えられています。

口の中の炎症を放置すると、体全体に影響する可能性があります。

そのため

定期的な歯科検診

がとても重要です。


まとめ

掌蹠膿疱症は、手のひらや足の裏に膿疱が繰り返しできる慢性の皮膚疾患です。

原因は完全には解明されていませんが、次のような要因が関係すると考えられています。

・慢性感染
・免疫異常
・金属アレルギー
・喫煙

この中で、歯科が関係することがある原因として

・歯の根の感染
・歯周病
・親知らずの炎症
・歯科金属アレルギー

などがあります。

皮膚症状がなかなか改善しない場合、口の中の状態を確認することが重要です。

歯科治療によって症状が改善する可能性もありますので、皮膚科から歯科受診を勧められた場合は、ぜひ一度ご相談ください。

お口の健康は、全身の健康とも深く関わっています。
気になる症状がある場合は、早めの受診と定期的なケアをおすすめします。



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