私自身、カウンセリング等で中学生の子ども達に接するとき、お子さん達は身だしなみに気を付け始める時（周りを気にし始める時）と感じます。

　最近は自らSNS発信するお子さんもみえるので、各々の個性に合わせて上手に自分らしさを上手に表現しています。

　一方、歯磨きとなるとなかなか時間もなく、面倒くさい、と話してくれるお子さんも多いです。

　親御さんは、丁寧に歯磨きしないお子さんを見て「虫歯にならないかな？」「お口の臭いは大丈夫？」と心配になることと思います。

　ただ、「歯を磨きなさい」「どうしていつもきちんと磨かないの！」という声かけは、かえって「うるさい！」とお子さんのやる気をそいでしまいがちです。

　このような時期にお子さんが歯磨きに向かうコツは、親御さん自身がお子さんの目の前で歯磨きをしてみることです（＾＾）洗面台だとわざわざお子さんは来てくれない、なので親御さん自ら歯ブラシをもってリビングへ。自分が歯磨きをしながら「お母さん（お父さん）、なかなか奥まで歯ブラシが届かなくてね…」「最近磨きやすい歯ブラシ見つけて、つるつるの歯になったよ」「この歯磨き粉、最近SNSで話題なんだよ」など、お子さんに話しかけてみましょう。

　お子さんが　興味を示してくれたら、「一緒に磨こうよ」と誘ってみるのもよいでしょう。

わざわざ洗面台に行くことをお子さんが面倒くさく感じるかもしれません。そんな時は親御さん自ら、お子さんの歯ブラシに歯磨き粉を付けて「ここで（リビングで）一緒に磨こう」と声をかけてよいですよ。

思春期は大人の入り口。でもまだ一人でやる気を出すには難しい時期でもあります。そして親御さんが手をかけてあげることが大事な時期でもあるのです。ぜひ、お試しくださいね（＾＾）　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　臨床心理士　吉野京子