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口臭治療って何するの?(初診編3)|いわむら歯科|瑞穂区中山町の歯医者

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口臭治療って何するの?(初診編3)

こんにちは、名古屋市瑞穂区にあります、いわむら歯科院長の岩村です。

今回は口臭測定ってどんなことしているのか説明します。

まず、いわむら歯科では
①匂い袋による官能検査
②オーラルクロマによる簡易型ガスクロマトグラフ分析
の二つを行っています。

①匂い袋による官能検査
匂い袋とは、袋の先端に円柱状の筒がついているものです。筒から患者さんに呼気を注入してもらい、臭いを患者さんと歯科医師(2人以上が理想)で確認します。
利点としては
1,様々な距離で臭いを検査できる
2,術者・患者双方で判定できる
3,環境の影響を受けない
欠点としては
1,その場ですぐ判定しないといけない
2,嗅覚の感度が人により異なるため、複数の検査者が必要
があります。
患者さんは自分の臭いがどのようなものか分からず不安に思うことが多く,こうした匂い袋をうまく使うことで口臭不安を解決することもあります。

②オーラルクロマによる簡易型ガスクロマトグラフ分析
VSCの中でも代表的なガスである硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイド濃度を測定します。認知閾値の濃度がそれぞれあり、それ以上の濃度になると多くの人が匂いがあると感じます。さらに高濃度となると、悪臭だと感じるようになります。
それぞれのガスが発生する原因とガスを減少させる対策はこのように当院では説明しております。
<硫化水素>(閾値112ppb)
原因:ほぼ全ての口腔内細菌
対策:舌清掃、ブラッシング指導、 洗口剤、(漢方薬)の使用
<メチルメルカプタン>(閾値26ppb)
原因:歯周病原細菌
対策:歯周治療
<ジメチルサルファイド>(閾値8ppb)
原因:呼吸器疾患、消化器疾患
対策:耳鼻科、内科での治療


大学病院に勤務していた時は上記の二つに加えて、揮発性硫黄化合物 (volatile sulfur compounds:VSCs) 濃度測定時にHalimeter®を使用していました。しかし、生産中止になってしまったので、当院には取り入れておりません。また、当院ではポータブル口臭測定器の紹介、販売等もしておりませんので、ご了承のほど宜しくお願い致します。