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口臭治療ってなにするの?(初診編2)|いわむら歯科|瑞穂区中山町の歯医者

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口臭治療ってなにするの?(初診編2)

こんにちは。名古屋市瑞穂区にあります、いわむら歯科院長の岩村です。

以前のブログで口臭治療の初診時の流れを説明しました。
今回は問診について、もう少し細かく説明していきます。

口臭について悩んでいる方はかなりいらっしゃいます。日本歯科医師会が2016年に10代〜70代の男女1万人に聞く、お口の臭い調査を実施したところ、以下の事がわかりました。
①口臭は現代人のお口の悩みトップ3 。20代は口臭がいちばん気になるお年ごろ
②口臭は男性(76.2%)より女性(85.3%)の方がより気にする傾向
③口臭が気になる相手は「配偶者」や「会社の上司や同僚」など、より身近な存在
④4割が他人から口臭を指摘され、4人に1人は態度で示されている
⑤口臭は口の中の病気が原因と7割が理解するも、実際に歯科医院に行くのは1割未満

歯科医院にいった患者は口臭について歯科医師だったり、歯科衛生士に相談します。口臭治療とは口臭症の治療になりますので、実際の口臭と口臭についての悩みを両方改善していく必要があります。その時にきちんと問診をして、口臭についての悩みの深さ、こだわりの程度を知ることが重要です。当院では、口臭治療に長年携わってきた臨床心理士の先生に問診をしてもらっております。

問診内容ですが、以前勤務していた愛知学院大学附属病院の問診内容を参考にしております。問診項目は9項目あり、口臭についての不安の程度や払拭しやすさ、口臭に関与する全身疾患の有無、社会生活上の行動制限のレベル、治療成果を客観的に判断しやすい環境などを診査します。

また、当院では問診時に自己成長エゴグラム(self grow-up egogram:SGE)もしております。SGEは1986年に発表された交流分析 (Transactional Analysis:TA)の一種であり、批判的な親の自我状態 (Critical Parent : CP)、養護的な親の自我状態 (Nurturing Parent : NP)、大人の自我状態 (Adult : A)、自由奔放な子供の自我状態 (Free Child : FC)、順応した子供の自我状態 (Adapted Child : AC)、以上の5つの自我状態の心的エネルギー量を各10問、計50問の設問で評価するものです。ストレスと心理的口臭症とは密接な関係があり、AC、CP高値およびFC、NP低値の場合、心理的、身体的ストレス反応が高い為、5つの自我状態の関係を改善する事が重要となってきます。基本的には人のエネルギー量の総和は一定とされているため、低い自我状態を改善する事で、高い自我状態は自ずと変化していきます。SGEについてはまたブログで詳しく記載します。