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薬剤性歯肉増殖症とは?|いわむら歯科|瑞穂区中山町の歯医者

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薬剤性歯肉増殖症とは?

こんにちは、名古屋市瑞穂区にありますいわむら歯科院長の岩村です。
皆様は「薬剤性歯肉増殖症」ご存じでしょうか?
中高年になりますと、服薬が増えていく傾向にありますが、今回はそのお薬が原因で歯茎が腫れてしまう事がありますよというお話です。

薬剤性歯肉増殖症は、特定の薬剤の使用によって引き起こされる歯肉の異常な増殖(肥厚)を指します。この状態は、主に以下のような薬剤によって引き起こされることがあります。
1. 抗てんかん薬:特にフェニトイン(Dilantin)などが知られています。
2. カルシウム拮抗薬:ニフェジピンやアムロジピンなどが含まれます。降圧剤として使用されています。
3. 免疫抑制剤:シクロスポリンなども関連しています。

<症状>
– 歯肉の腫れや肥厚
– 歯肉の色の変化(赤みや紫色)
– 出血しやすくなる
– 噛み合わせや口腔内の不快感

<メカニズム>
薬剤が歯肉の細胞に影響を与え、細胞の増殖を促進することが原因とされています。また、これにより歯肉の炎症が引き起こされることもあります。

<治療>
– 薬剤の見直し:医師と相談し、代替薬への変更を検討することが重要です。
– 口腔衛生の改善:定期的な歯磨きや歯科医によるクリーニングが推奨されます。
– 外科的治療:重度の場合、外科的に歯肉を切除することが必要になることもあります。