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口臭治療って何するの?(初診編7)|いわむら歯科|瑞穂区中山町の歯医者

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口臭治療って何するの?(初診編7)

こんにちは、名古屋市瑞穂区にありますいわむら歯科院長の岩村です。
今週は口臭治療の診査項目のなかでも「④虫歯、歯周病、その他の歯科疾患がないかチェック⑤口腔内清掃状態チェック」について説明します。

これらは歯科医院の保険診療でよく行われている診査項目だと思いますが、歯科疾患や口腔清掃不良で口臭が強くなってしまうことがあります。それぞれ何故口臭が強くなってしまうか解説していきます。


①虫歯
虫歯があると口臭が強くなる理由はいくつかあります。
1. 細菌の活動: 虫歯は、口腔内の細菌が糖分を分解して酸を生成し、歯のエナメル質を侵食することによって発生します。この過程で、細菌が産生する揮発性硫黄化合物(VSC)などの不快な臭いを持つ物質が生成され、口臭の原因となります。
2. 腐敗物質の生成: 虫歯が進行すると、歯の内部が腐敗し、死んだ細胞や組織が口腔内に残ります。これらの腐敗物質も口臭を引き起こす要因となります。
3. 口腔内の不衛生: 虫歯があると、痛みや不快感から十分な口腔ケアができなくなることがあります。これにより、食べかすやプラークが蓄積し、さらに口臭が悪化することがあります。
4. 唾液の減少: 虫歯や口腔内の問題があると、唾液の分泌が減少することがあります。唾液は口腔内の洗浄や細菌の抑制に重要な役割を果たしているため、唾液が減ると口臭が強くなることがあります。

虫歯による口臭は、早期に治療することで改善されることが多いです。定期的な歯科検診や適切な口腔ケアが重要です。


②歯周病
歯周病になると口臭が強くなる理由はいくつかあります。
1. 細菌の増殖: 歯周病は、歯茎や歯を支える組織に炎症を引き起こす病気で、主に歯垢(プラーク)に含まれる細菌が原因です。これらの細菌が増殖すると、揮発性硫黄化合物(VSC)などの臭いを発生させる物質が生成され、口臭が強くなります。
2. 歯周ポケットの形成: 歯周病が進行すると、歯と歯茎の間に「歯周ポケット」と呼ばれる隙間ができ、そこに細菌や食べかすが溜まりやすくなります。このポケット内での細菌の活動が、さらに口臭を悪化させます。
3. 炎症と出血: 歯周病によって歯茎が炎症を起こし、出血することがあります。出血した血液が口腔内に残ると、これも口臭の原因となります。
4. 唾液の役割の低下: 歯周病が進行すると、唾液の分泌が減少することがあります。唾液は口腔内の洗浄や細菌の抑制に重要な役割を果たしているため、唾液が減ると口臭が強くなることがあります。
5. 口腔内の不衛生: 歯周病が進行すると、痛みや不快感から十分な口腔ケアができなくなることが多く、これにより食べかすやプラークが蓄積し、口臭がさらに悪化します。

歯周病による口臭は、適切な治療と口腔ケアによって改善されることが多いです。定期的な歯科検診や適切なブラッシングが重要です。


③口腔清掃不良
虫歯、歯周病のところに記載したとおり、口腔清掃不良は口臭を強くする原因となります。口腔清掃不良の評価をする際に、歯科では O’LearyのPlaque Control Record(PCR)という一つの歯を四分割して、プラークがあるかどうかで評価する事が多いです。当院では、それに加えて、プラーク付着量が多いところについても記録をとっております。そして、歯ブラシ指導にあたっています